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ドライアイの最新レーザー治療「IPL治療」の効果とデメリットについて

2021/8/25(水) ドライアイ について

重度のドライアイでなかなか治らない!ドライアイの最新治療を常に探し求めている方も多いのでは。

近年ドライアイ専門外来などのドライアイ治療に特化した眼科では「IPL治療」という最新のドライアイ治療を行っている所が増えてきています。

今回はIPL治療の効果や、デメリットをご紹介していきたいと思います。

 

◆IPL治療とは?◆

シミやそばかすなどの肌症状を改善するために美容医療でも使用されている「IPL(Intense Pulsed Light)」という機械を用いて、特殊な光を照射しドライアイを改善する治療です。

マイボーム腺という、涙の脂を分泌する腺にレーザーを照射して、マイボーム腺の詰まりを取り除き、脂の分泌を促す事でドライアイが改善されます。

マイボーム腺とは、まつ毛の生え際に60本~70本ほど存在する涙の蒸発を防ぐ脂を分泌する腺です。

ドライアイ患者の中でもかなりの確率でマイボーム腺が詰まっていたり、機能が低下している事が分かっています。

IPLでレーザーを照射する事で、マイボーム腺の中に詰まった脂をしっかりと出す。という最先端のドライアイ治療です。

 

◆IPLの効果は?◆

論文等でもかなり効果が高い事が報告されています。

治療回数は3~4週間に4回~6回程度(眼科により異なる)のレーザーを照射しに通院する。処置時間は短く、痛みも少ないので負担は少ないです。

効果は、照射後すぐに効果がわかる方もいれば、数回行って効果が出る人など、症状や程度によっても違うので、試してみないとIPLの効果はわからないのかもしれません。

また、マイボーム腺そのものが少なくなっていたり、途中で途切れている方は効果が出にくいです。

 

◆IPLのデメリットは?◆

①IPL治療は保険適用外なので、1回の処置が少し高めです。

導入が始まったばかりなので、お試しキャンペーンなどをやられている眼科も多いので、そういった機会に試してみるのもありかもしれませんね。

②通院頻度が高い事。

3.4週間に4回~6回ドライアイ治療に通院が必要になります。

③効果が出ない人もいる

マイボーム腺の状態によっては効果が出ない人もいます。

④肌が弱い人は少しピリピリする

美容医療も同じですが、光の照射で少しヒリヒリする人もいるようですが、数日すれば収まるのでそこまで気にしなくても良いデメリットだと思います。

副作用などの大きなデメリットがないのは、IPL治療のいいところですね!

 

あとは、マイボーム腺はまた詰まる事もあるので治療後もリッドハイジーンや温熱両方をホームケアで行う必要もあると思います。

IPL治療で一気にマイボーム腺を開通できる可能性があるので、ホームケアを継続する事でドライアイが楽になる方も多いようです。

ドライアイの専門外来でドライアイ最新治療IPLができますので、気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

 

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