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【ドライアイを治したい方必見!】ドライアイのための目の温め方

2022/3/1(火) ドライアイ自分でできるケア方法

ドライアイの治し方の代表とも言える方法「目の温め」

今回はドライアイに効果的な目の温め方法をご紹介していきます。

◆目を温めるとなぜドライアイが治るの?

目を温めるとドライアイが治る理由は3つあります。

理由その1:目の周りの血行促進

涙の原料は血液です。目の周りの血管は細く血流が悪くなりやすい部位でもあります。

ドライアイの方は「目の周りが1度低い」という論文もあるほど、ドライアイと血流は大きく関係していると言われています。

目の周りを温める事で目元の血流が改善され涙が出やすくなります。

 

理由その2:涙の油が分泌される

涙は3層構造(2層構造説もあり)になっています。

一番上の層「油層」は涙の蒸発を防いでいる油の膜が張っています。

この油を分泌しているのが、まつ毛の生え際に存在するマイボーム腺という皮脂腺です。

目を温める事で流れが悪かった油が溶けて、涙に綺麗な油膜を張ってくれる事でドライアイが治る。という仕組みです。

 

理由その3:毛様体筋(ピント調整する筋肉)をほぐす

近くを見る。遠くを見る。という時に水晶体の厚さを変えてくれる筋肉、毛様体筋は自律神経でコントロールされていると言われています。

近くを見ている時は交感神経が優位に。遠くを見ている時は副交感神経が優位になります。

実はドライアイの原因となっている涙の質や量も自律神経でコントロールされています。目を温めると緊張していた筋肉が緩み副交感神経が優位に働きます。

目を温めて副交感神経が優位に働くと、涙の量も増える事がわかっています。

 

ドライアイにとっていいことばかりの目の温め!ぜひ毎日のドライアイケアに取り入れたいですね!

 

◆ドライアイに良い目の温め方は?

ドライアイを治す温めポイントは「温度」「湿度」「時間」です。

◎温度

マイボーム腺の油を溶かすと言われている温度は40度~42度程度。もちろん熱ければ油は溶けやすくなりますが、あまり熱いと目の低温やけどの原因になってしまうので、体温よりも少し高めの温度で温めるのがポイントです。

◎湿度

乾いた熱(乾熱)よりも湿度があった方が、芯まで温まりやすいと言われています。濡れたホットタオルや蒸気が発生するタイプのホットアイマスクを使用するのがおすすめです。

◎時間

マイボーム腺の油を溶かすには、40度~42度の温度で10~15分以上温める事が有効とされています。油がしっかり溶け出すには、時間をかけて温めてあげる事が大切です。

目の疲れを取りたい…という事でしたら目の温め時間はそこまで気にしなくても良いのですが、ドライアイを治したい!という事でしたら15分以上を目安に温めましょう。

 

◆ドライアイを治す温め方法

ドライアイを治すための温め方法を3つご紹介します。

 

●目を温めるホットタオルの作り方

①温かいお湯でタオルを濡らし、軽く絞る

②ビニール袋に入れて、電子レンジで温める

③ビニールのまま、目元にのせて15分程度温めましょう。

※ビニールに入れる事で温度をキープする事ができます。

 

●お風呂で目を温めるのもドライアイに◎

①湯船に浸かりながら、タオルをお湯に濡らし目の上に乗せる

②温度が覚めたら①を繰り返し、15分程度温める

※全身を温めながら目元を温めるので温め効果もUP!適度な湿度もキープできて◎

 

●ホットアイマスクを使用する

温度を長くキープできるホットアイマスクを薬局などで手軽に購入する事ができます。

アイケアセレクトでもアイエコという41度の蒸気熱が20分続くホットアイマスクがドライアイの方には人気なので気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

◆目の温めはいつ行うとドライアイに良い?

おすすめは夜寝る前です!

ドライアイを改善したい!マイボーム腺が詰まっている!という方は一日2回の目の温めがドライアイにはおすすめです。

こんなタイミングで目を温めるのは注意!!

但し、目を温めた後にパソコンやスマホ、テレビなどの液晶を見る時は注意が必要です。

目を温めると血流だけでなく、目のピント調整をする筋肉(毛様体筋)のコリをほぐして疲れ目やドライアイを改善してくれるのですが、ほぐれた後に目を酷使すると緩んだ筋肉が再度疲労して疲れ目が悪化するという報告があります!

特にドライアイや疲れ目が気になる方は目を温めるタイミングに気をつけたいですね。

 

目を温める「温度」、「湿度」、「時間」、「タイミング」

を変えるだけでドライアイへの効果がかなり倍増しますので、ドライアイの方はすぐに実践してみてくださいね!

 

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