3人に1人はドライアイ?!
2021/3/11(木) ドライアイ について
厚生労働省が発表している、H11年とH20年の9月の眼科受診者です。
●H11年 外来者 675,771人
●H20年 外来者 1,964,213人
平成11年を境に、眼科の受診者数が激増したのがわかりますね。
すべてがドライアイで受診している訳ではありませんが、現代人は目のトラブルが増加しています。
「涙」も昔に比べると3分の1以下に激減しているという報告もあり、日本のドライアイ患者が右肩上がりに急増しています。
なんと、日本人800万人がドライアイ!
そして、診断ベースでの統計ですが、疑いがあるドライアイ予備軍まで含めるとなんと2,000万人以上がドライアイであると推定されています!!
では、なぜドライアイの人が増えているのでしょうか?
平成11年頃の話題と言えば、「IT革命」「10万円パソコン」「国内パソコン出荷記録更新」「コンビニ各社の通販参入」などパソコン市場が飛躍的に増加した時代。
パソコンだけではありません。大手半バンガーチェーンが半額キャンペーンを始め上場したのもこの頃。
私たちの食事や環境に大きな変化が起こった事が少なからずドライアイ増加に関係しているのではと言われています。
●若年症化するドライアイ●
ひと昔前は、ドライアイは60歳を過ぎた加齢によるものがほとんどでした。
しかし、ドライアイの三大原因であるパソコン・エアコン・コンタクトレンズの「3コン」が揃いやすい、オフィスワーカーのドライアイ患者が急増しています。
オフィスで働く3人に1人はドライアイだというデータも報告されています。
さらに深刻なのは、「ゲーム」や「動画」の影響でドライアイになる子どもも増えているそうです。
現在、1カ月に200万人近い方が目のトラブルを抱えている現状です。
野菜などの栄養素の低下、食事の欧米化、液晶が常に身近にある環境・・・
気がつけばドライアイになる原因が私たちの身の回りに増えているのです。
ドライアイは乾くというだけではなく、様々な眼病から目を守る「涙」の力も低下させます。
歯の健康のために歯磨きをするように、目の健康の為に当たり前のようにドライアイの予防をしていく時代になっていくかもしれませんね。