ドライアイで目やにがでるのは目薬のせい!?
2021/8/17(火) ドライアイ について
ドライアイの症状に「目やに」があります。
目やにの種類は2つ。
①新陳代謝で、目の分泌物や老廃物が固まったもので誰もが出る目やに
②ウイルスや細菌に感染して出る目やに
があります。
ドライアイの場合は、
涙が目に少ないので刺激を受ける事で、目から涙が流れて目やにとして自覚する事も。
ドライアイなのに涙が出る?と思われますが、涙にも数種類あります。涙の種類についてはこちらで詳しくご紹介してます。
また、涙の蒸発を防いでいる油膜の「油」を分泌しているマイボーム腺の働きが悪くて、本来透明な油がドロドロになって目やにが増えている方もいます。
どちらの目やにも、目からの分泌物や老廃物なので問題はないのですが、量が増えすぎると菌の餌になって細菌が繁殖しやすくなるので、目やにはキレイに取ってくださいね。
ここから、本題!
ドライアイで目やにが出ている方の中には目薬が原因の方もいます。
原因となる目薬はドライアイで処方される「ジクアス点眼薬」という目薬!
ジクアス目薬を使用して「目やにが増える」「目やにが大量にでる」「ネバネバした目やにがでる」などの症状を訴える方が多いのです。
大量にネバネバした今までに見たことがない目やにがでるので、ジクアス目薬の副作用では?と心配される方が多いのですが、実は逆!
この「目やに」は目薬が効いている証拠なんです!
ジクアス目薬は、涙の「ムチン」を増やしてドライアイを改善する目薬です。
「ムチン」は納豆やオクラにも含まれるネバネバした、目に涙をくっつける糊の役割をしています。
ジクアス目薬を点眼すると目やにが増えるのは、涙のムチンが増えて目に元々存在する常在菌を絡め取って「目やに」として排泄しているからなんです。
”菌”!?と聞いて、何か悪いもののように思いますが、ジクアス目薬で出た目やにに存在する菌は無害なので大丈夫!専門的な研究でちゃんと証明されています。
つまり..
ジクアス目薬を使っているドライアイの方で「目やに」でるのは、ジクアス目薬によってムチンが増えている証拠なんです。
もちろんジクアス目薬を使っても目やにが出ない方もいます。目やにが出ないのは効いていないというわけではないので安心してくださいね。
ともあれ、目やにをそのままにしておくのはNG!目ヤニの取り方も重要です。
手でゴシゴシこすったり、汚いタオルなどで拭くと、傷や菌が繁殖してしまうのでNG!
また、目ヤニがかさぶたのように固まって目の周りを傷つけてしまうので無理やり取らないようにしましょう。
●正しい目やにの取り方●
1.綺麗なテッシュで目を抑えるようにして目やにを取る。
※擦らずテッシュに目やにをくっつけるようなイメージでとりましょう。
2.綿棒などで目やにを取り除く
※綿棒で目やにをくっつけて取るイメージです。ゴシゴシ擦らないように気を付けましょう。
3.目元の洗浄綿で取り除く
目やにを取り除くのにオススメなのは「3の洗浄綿」です。湿っているので優しく目やにを取り除き目の周りをキレイにできます。また抗菌されているコットンなので目元に菌が付着したりする心配もありません。
ただ、洗浄綿は目の粘膜部分は使用できないので、目に入らないように注意しましょう。
さらに..
マイボーム腺の油による目やにや、目やにの量が多い方は、オキュソフトなどの専用の洗浄綿を使用するのがオススメです。
マイボーム腺は目の際の粘膜部分にあるので、通常のコットンなどでは拭けませんが、オキュソフトはマイボーム腺を拭くためのコットンなので、安心して目の淵まで目やにを拭くことができます。
また、菌を抑えてくれる成分も配合されているので、目やにを増やしたくない方もオススメです。
ドライアイと目やにについてご紹介してきましたが、
透明のネバネバした目やに
白い糸のような目やに
少し量が多い目やに
などは、キレイに取り除けば大丈夫!
でも..
黄色や緑色などの目やにが出ている場合は、細菌などの影響を受けている事もあるので「目やにの色」や「目の状態」によっては眼科を受診してくださいね。