【ドライアイ目薬】ムコスタ点眼薬とジクアス点眼薬、効果の違いは?
2021/8/31(火) ドライアイ について
今回はムコスタ点眼薬についてご紹介していきたいと思います。
「ジクアス点眼薬を長期間使用しているけど効果がないので、ムコスタ点眼薬の方がいいのか?」
「ネットでムコスタ点眼薬の方がジクアス点眼薬よりも効果が高いって聞いたけど..」
といったお問い合わせを頂く事があります。
アイケアセレクトのお客様のほとんどが、重度のドライアイで悩まれている方が多いので、色々と調べてもっと良い治療方法や目薬を探している方も多いので参考になれば嬉しいです。
◆ムコスタ点眼薬◆
2012年1月に発売されたドライアイ治療薬「ムコスタ点眼薬」
ムコスタ点眼薬の効果は
・角膜や結膜のムチンの産生を促進
・涙の質を正常化
・角膜と結膜の傷を修復
する目薬です。
ジクアス点眼薬の効果と似ている事に気づかれた方も多いのではないでしょうか。
◆ジクアス点眼薬とムコスタ点眼薬の違いは◆
ジクアス点眼薬もムコスタ点眼薬も
「ムチンを増やす」目薬です。
ですが、ムチンの増やし方が違うんですね。
ジクアス点眼薬は
胚細胞のP2Y2受容体に働いてムチンの分泌を多くする。
ムコスタ点眼薬は
胚細胞自体を増やす。
簡単に言うと
ジクアスはムチンそのものを増やして、ムコスタはムチンを出す細胞を増やしてムチンを増やす。
気になるのはどっちが効果があるの!?って事ですよね。
◆ジクアスの効果
ジクアス点眼薬は効果が出るのに少し時間がかかるので、何ヶ月間か使用する事をおすすめされています。副作用も少なく、手軽に使用できる目薬なのでムコスタ点眼よりもジクアス点眼の方が多く処方されている気がします。
涙液中のムチンも増やしてくれるので、涙の量やムチンそのものが増えるので、BUT型ドライアイの方に処方されています。
効果もまずまずの実績があり、ドライアイ治療の第一選択としてジクアス点眼かなと思います。
◆ムコスタ点眼薬の効果
ムコスタ点眼薬。「ムコスタ」に聞き覚えがある方も多いのでは?病院で処方される内服用の胃薬を点眼にしたのがムコスタ点眼薬です。そのため、抗炎症作用もあり、眼痛や自覚症状を軽くしてくれる効果が高いと言われています。
防腐剤フリーで1回使いきりなのも安心ですね。
効果はあるのですが、白く濁った目薬なので点眼後、白く濁ってかすんだり、苦味があるので、使いづらいせいか、処方されている方が少ない気がします。
ジクアス点眼で効果がなかったり、炎症が強い方自覚症状が強い方はムコスタ点眼薬を処方される。
という感じでしょうか。
私もムコスタ点眼薬を使用した事がありますが、ともかく苦い。点眼する度にコーヒーを飲んでいたので胃が荒れたほど。(笑)
苦味の感じ方は人それぞれなので、使用してみないと何とも言えませんが、初めての処方の時は少なめにもらうといいかもしれませんね。苦味が残って使えない…。沢山もらったけど使わずに捨てた。という方も多いみたいなので。
好みもありますがムコスタの方が、粘度が高く目の表面を保護してくれている感じがあるので、重度のドライアイ自覚症状のある方はムコスタ点眼薬の選択もありかな。と個人的には思います。
どちらの目薬にせよ、継続して点眼するのが大切!点眼を続けられるか?もドライアイ改善に大切な要素ですね。
ジクアス点眼薬で効果が出ない!という方は一度眼科の先生に相談してみてはどうでしょうか。